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いくらなんでも夏過ぎるんだよなぁ…

こんにちは、にこたです🧸

皆さんこの灼熱地獄をいかがお過ごしでしょうか。マジで肉まんとかが入ってる蒸し器に入れられてるんか?というほど暑いよね。アイス二個食い余裕です。

こうも暑くては全然文章が読めなくて、しかし当店は本を売っているのでどうにかこうにか涼しくなる本を紹介したい気持ちに満ちているよ~。

というわけで読んで涼しくなった本!(頑張れわたしっ✊)

・余白の愛・薬指の標本-小川洋子

そもそも小川洋子の描く静謐さって結構涼しさがあると思う。二作上げましたが、どちらも似たジャンルです。

余白の愛は原因が定かではない難聴に罹った主人公の経験談をまとめるために速記をしに来た青年との終わりのある淡い恋のお話で、薬指の標本は思い出のものをなんでも標本にする標本技術師のもとで働く主人公の恋のお話。

「なんだ~ラブか~、ラブのやつはいいや」と思っている方もそこそこいるような気がしますが幻想文学って感じです。悲恋であっても幸せを感じても夢の中のような蒙昧な空気がある気がします。あと性描写がま~じで気にならないレベルでしか書かれていないのでそれ系オエ…となってしまう方でも読めます。

・失はれる物語-乙一

これ、めちゃくちゃ個人的に好きなお話でできれば単行本で読んでほしい。バチクソ製本が素敵。

それはさておき内容ですが、主人公が急に植物人間になってしまうのだけど、手のひらの感触はあり指の一本は動かせることに気づく。周りの人たちもそれに気が付いて手のひらに会話を書いてそれに対して指の上下運動でイエスノーみたいな会話をしてくれるようになるんだけど、主人公はふと「この指を動かすことをやめたら僕はもう死んだと思われるんだろうか」と考える。暗いお話なんだけど情緒の描写が良くて、それプラスずっっと病院なので涼やかな印象がある。

・向日葵の咲かない夏-道尾秀介

暑くてむしむしむしむししている外の描写からグーーーンと冷ややかな着地点に持っていかれるので温度差でオエ…となる、というような気味の悪いお話です。得体のしれない話が好きな方は是非!!!!

よし、いい感じに終わりました。

みなさん喫茶店とかでこういうの読むと良いです。わたしは暑いのでさっさと帰ってアイス食べます。それでは、みなさんよい読書ライフを。

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