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変わり種の奇書を新しく知ったので奇書ぶりを共有したい

こんにちは、にこたです🧸

昨日、寝る前にグズグズとYouTubeみてたんですよ。で、奇書を紹介するチャンネルとか割と好きで見るんですがヴォイニッチ手稿(SFみたいなよくわかんねえデッカイ草と不明な文字が書かれていて未だ内容が解読されていない)とか、知覚の扉(ヤバい薬でラリラリしながらみんなにラリラリの良さを比較的わかりやすく説明するような話)とかそういうやつが紹介されているんですが、基本古書であり手に入りにくいので一読するのも難しいからみんな動画で見てんのかなあとなんとなく思っています。

それで昨日見た動画では「亞書」という本が紹介されていました。この動画めっちゃ分かりやすいのでURL貼ります。真偽は不明ですがコメント欄も含めて読むと なるほどねえ と思えます。

文字で見たい人に向けて要約すると「亞書」は比較的奇書としては新しいもので2015年にりすの書房という日本の出版社が出版したものだそうです。

1冊6万5千円もする本で全96巻ほどに及ぶそうですよ。デアゴスティーニが安く思えますね。

内容についてはほとんどわかっておらず、なぜって出版社が「売れてから刷る」というオンデマンド形式をとっていたからなんですがそんなに意味のない言葉の羅列らしいです。動画によるとなんかそういうアート作品だとのちに出版社の代表が言っていたんだとか。

で、国立国会図書館に寄贈するぞ~となり、そうなると「代償金」といって定価の半額が出版社に支払われるシステムなんですって。これはわたし知らなかったですね…無償なのかと思ってました。

それでこの「亞書」の寄付により42冊分の136万円がりすの書房に支払われたものの、あれ?なんかおかしくね?となり、国立国会図書館から「代償金を返還してください」という流れになったそう。

あ、くわしく見たい方はwiki貼っときますね。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8A%E3%81%99%E3%81%AE%E6%9B%B8%E6%88%BF

wikiの 代償金返還請求に対する同社代表の声明文 の部分面白いですよ。語彙が炸裂していて。むしろりすの書房の代表は物書きになっても良かったんじゃないかな。「数を重ねるごとにいよいよつまらず、くそも出ず」なんか昭和初期の文豪みたいな言い回しわたしはですごく好きですけどね。

結局代償金を返金してやがて倒産したそうですが、YouTubeのコメント欄に「最初は真面目に音楽にまつわる本を書いていたのにいつからかおかしくなってしまった」などと書いてあって田舎の商店街がつぶれたときのような切なさを感じました。

内容としては多分ほとんど理解できるものではないと思いますが、当店にもし持ち込まれたら一冊5円くらいはつけましょうかね。おそらく文鎮とか漬物石としてしか使えないと思うのですがね。

もし芸術寄りで理解できない奇書をお探しならヴォイニッチ手稿とコデックス・セラフィニアヌスなどおすすめですよ。亞書と違ってkindleで読めるので。コデックス・セラフィニアヌスはヴォイニッチ手稿をリスペクトして作ってみたよ、というかんじの本と解釈してほぼ間違いないかと思います。露骨にファンタジーな動物がいっぱい出てくる。

ちなみに蛇足ですがYouTubeで「奇書」を検索するとオカルトよりも危なっかしくなくて、しかし知識が深まるので安価な暇のつぶし方としておすすめです。外寒いからね、極力家の中で楽しめる娯楽として良い。

それでもし万が一読書欲が沸いてきたら当店で「読める」本をぜひ探しに来てみてね。

あまりに趣味に寄った投稿になりましたが時々はそういうのもいいですよね?…ね?

それではにこたでした🧸

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