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人間誰しも人間失格読むときあるよね…

こんにちは、にこたです。

先日書店員が読んでる本を集めた棚を作ったんです

なんかこう、他人の家に行った時に蔵書のラインナップをみるのが好きで合法的に他の書店員の蔵書見てぇ~な~って思いまして。

で、そんな書店員の蔵書棚を作る時に太宰治氏の「人間失格」が割と取り合いになったんですよ

まぁ…みんな一度は通る道なんだな~などと思いつつ店頭からなくなった分の人間失格を補充したんですが、

見て、これ…

人 間 失 格 、 あ り す ぎ 。

全部違うデザインなんですが、めちゃくちゃ種類多いですよね。

他の作品だと同タイトルで種類違いの本は基本2~3種(3種でも多い方)くらいなんです。太宰治、さすがと言わざるを得ない。

ちなみに当書店員が最も多く所有していたのは中央左下の「THE!絵画!」という表紙の新潮のものでした。

わたしは一番左の小畑健氏(デスノートの作画の方)のやつでした。多分ジェネレーションギャップみたいなもんですね…(遠い目

さて、そんなめちゃくちゃ種類の多い本作品ですが

「じゃあどれ買えばいいの!!!!」という方向けに比較してみます。

・年譜の有無(他の太宰作品を読むのであればあった方がいい)

・注釈の有無(わかんない単語いちいちググるのめんどいなという方は特にあった方がいい)

・解説(本の虫じゃないなら気にせんでええが一応細かく比較書いてみる)

奥野健男氏 時代背景や同時期の作家との比較が素晴らしい。もう他に考察するところないんじゃないのという程。ただ同じ時代の作家をある程度理解していないと読むのちょっとむずい。結構論文。

鳥居邦朗氏 文章がやや硬め。しかし引用されているのも太宰の作品のみなので非常に簡潔でサクッと要点がまとまっていて良い。この中では一番理系っぽい文章の書き方だと思う。

小林広一氏 小説のような文体で作品の重たさの余韻を残しつつさっぱり読み切れる。一気読みするならおすすめ。

・見た目やテクスチャなど

表紙の手触り、絵の好み、文字の大きさ、ページの張り(友人でここにこだわっている人がおりました)、などのフィーリング的部分。

ハァ~~~~ッ!こんなところですかね!!!(疲)

ここまで注視しながら本選ぶのかなり疲れますが、逆にここまでこだわって選んだ本は一生ものになりますからね。

人間失格でなくとも、たまに「一冊だけお気に入りの本を買う」というイベントを設けてもいいかもしれません。

というわけで本日もお客様のご来店をお待ちしております!

にこたでした🧸

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